感染症の分類でコロナウイルスが「5類」になることに決定しました。
「コロナ5類」になったらどう変わるついて
・濃厚接触者
・面会
・海外旅行や入国
などの情報をまとめてみました。
目次
「コロナ5類」、病院の医療費やワクチンはどう変わる?
2020年1月に日本に上陸した新型コロナウイルス。
コロナ禍の生活になって早3年が過ぎました。
なにかと特例の措置や制限が行われ、終息に向けて我慢が強いられる生活が続きましたが、2023年5月に感染症法の位置付けが季節性のインフルエンザなどと同等の「5類」となることが決定しました。
これによって生活はどう変わっていくのでしょうか?
医療費は変更後も当面公費で負担
新型コロナウイルスに感染した場合、医療費は2023年1月現在、全額公費で負担されており、患者側の負担はありません。
医療費に関しては「5類」変更後も当面公費で負担されるようです。
なぜなら、急に一部自己負担とした場合、受診を控える人が増えることが予想されるからです。
5月8日からいきなり受診の際にお金が必要になるというわけではなく、段階を踏んで移行していくようです。
ワクチン接種の費用負担は今年度中に結論を出す方針
現在は無料で接種券が送られてくる新型コロナワクチンですが、「5類」移行後の方針はまだ決まっていないようです。
分科会での議論の最中で、今年度中には結論が出るようですよ。
・無料接種を続けるか
・対象者はどうするか
という点が議論に上がっているようです。
どのような結論が出るか、今後もこまめにニュースをチェックしていきましょう。
「コロナ5類」、濃厚接触者はどう変わる?
2023年1月現在、濃厚接触者の特定および行動制限の実施は自治体の判断に委ねられています。
とはいえ、大体どの自治体も同じような取り決めを行っているのではないでしょうか。
東京都の現在の指針は、
・同一世帯内、ハイリスク施設内、高齢者通所施設内、障害者通所施設内での感染者発生の場合は濃厚接触者の特定を実施
・濃厚接触者は5日間の健康観察と行動制限 (※2日目および3日目に行った抗原性検査キットによる自費検査が陰性の場合は3日目に待機解除が可能)
となっています。
これが、「5類」移行後は、原則として行動制限ができなくなります。
行動制限には、緊急事態宣言、入院勧告や指示、感染者や濃厚接触者の外出自粛要請などが含まれます。
ですので、濃厚接触者にあたる同一世帯者はもちろん、感染した本人の外出も本人の判断に委ねられます。
この点は季節性のインフルエンザと変わりませんね。
家族がコロナに罹ると一家全員自宅待機しなくてはならない、なんてことはなくなります。
「コロナ5類」、面会はできる?
コロナ禍の生活で困ったことの一つといえば、高齢者施設や障害者施設の入所者、病院の入院患者との面会制限ではないでしょうか。
面会が完全に不可の施設から、ガラス越しの面会など、施設側もあらゆる対策を実行してきました。
「5類」に移行するにあたって、面会に対する法的な取り決めはありませんが、家族面会を緩和していきたいと考えている施設は多いようです。
この3年間、入所者の外泊や面会は家族からの要望がとても多かったそうです。
施設の判断の上、感染対策は継続しながらも、面会の緩和が進むことが期待できます。
ずっと会えていなかった大切な家族に会える日も近いかもしれません。
「コロナ5類」、海外旅行や入国はどう変わる?
海外旅行をずっと我慢してきたという人も多いのではないでしょうか。
現在は、海外からの入国者に対しては、その国での感染状況に合わせて水際対策を行っています。
対策対象外の国からの入国は検疫手続きやワクチン証明書の提示などの手続きを受けることで入国できます。
また、出国に関しては入国先の入国制限措置や行動制限を確認する必要があります。
外務省が公開しているこちらのサイトより確認できます。
出入国が徐々に緩和されている中で、松野官房長官より「5類」変更後の水際措置については見直しを検討していると見解が示されました。
入出国に関しては「5類」移行後も、国内外の感染状況などさまざまな状況を踏まえて随時判断していくことになりそうですね。
「コロナ5類」になったらどう変わるについてのまとめ
◯医療費は公費負担→当分公費負担継続!段階的に他の「5類」感染症と同じ扱いに移行。
◯ワクチン接種に関しては無料接種→対応検討中。
◯濃厚接触者は自宅待機→行動制限はなくなる!
◯面会は施設によって対応がわかれるが、面会条件の緩和を検討する施設も多い!
◯海外旅行や入国はその時々の感染状況を踏まえての判断がまだまだ続きそう。
長かったコロナ禍の生活も2023年5月で大きく変化しそうですね。
マスク着用の緩和なども報じられています。
各自で正しい判断をして、徐々に元の生活を取り戻していきたいですね。